美貴さん(35歳・女性・石川県・仲居)への取材インタビューです。
被災と勤務先の休業がきっかけで、リモ活バイトに興味を持った美貴さん。ライブ配信アプリのビゴライブや、複数のビデオ通話アプリを併用し、効率のいい稼ぎ方を研究されているそうです。
お話を聞いた人 | |
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プロフィール | 美貴さん(35歳・女性・石川県・仲居) |
リモ活の頻度 | 週1~2回 |
時間帯 | 夕方から深夜 |
主な相手 | 年齢、性別問わず誰でも |
よく使うサイト | ビゴライブ |
道具 | LEDリングライト、三脚 |
やり方 | 事前にテーマを決めず、リスナーさんとの会話のキャッチボールをする |
工夫した点 | 配信だけで稼ごうとせず、通話アプリに繋げる |
ビゴライブを始めたきっかけ
――はじめに、美貴さんがリモ活バイトを始めたきっかけを教えてください。
もともと、勤務していた旅館が被災し、休業になってしまったのがきっかけです。仲居としての仕事や、旅館スタッフなどの仕事はなかなか見つからず、在宅で少しでも生活費を稼ごうと思ったのが始まりです。
――旅館に勤めている暮らしから、個人で稼ぐことへすぐ移行できましたか。
以前のような給与は稼げないと思っていたので、ほんの少しでも生活の足しになればいいと考えていました。実際は、やる気次第では本業と同じように稼げる可能性はあると思います。
――リモ活でも稼げると感じたポイントはどこにありますか。
いくつかのアプリを試してみましたが、通話時間に応じて報酬がどんどん入ってくるので、始めた初日にすぐ1万円ほど貯まったのが衝撃的でしたね。毎日やれば、30万円ほど稼げるかもしれないと思いました。
――その後、同じペースで稼げましたか。
いいえ。報酬には波があるので、毎日同じようには稼げません。それが、ライバーも併用するようになった理由でもあります。
――いわゆるビデオ通話アプリと併用して、ビゴライブなどのライブ配信もやられているそうです。
どちらかというと口下手なほうなので、まさか自分がライバーをやるとは想像もしていませんでした。でも、リスナーとしてライバーさんたちの配信を見ていると、普通に雑談をしているだけの配信でも、数百人もリスナーがいることに驚きました。
――それが、「副業の副業」としての、ライバーデビューだったのですね。
そうです。
ビゴライブのスキマバイトはこんな感じ
――実際のビゴライブでは、どのような配信をしていますか。
いわゆる雑談配信です。正直言って、トーク力は自信ないですし、歌や楽器演奏もできません。でも、コメントしてくださるリスナーさんと、その時々のフィーリングで雑談するだけでも、リピーターになってくださる人が多いので、需要はあると思っています。
――ビゴライブのようなライブ配信と、実際に稼げているビデオ通話アプリとは、どのように使い分けているのですか。
私の経験上、ビデオ通話の方が得意ですし、そちらの方が単価もいいので稼げます。でも、お相手がいないと待機していても稼げないので、新規のファンをどこかで見つけないといけないと思っていました。それが、ライブ配信ならできると思ったからです。
――具体的に、どのように新規ファンを掴んでいるのですか。
特別なことはしていませんが、ビゴライブで配信しつつ、そこからツイッター(現X)やインスタを紹介して、フォロワーを増やしています。そのツイッターやインスタで、ビデオ通話のオンライン予定を告知しているので、1対1で通話したいというリスナーさんがアクセスしてきてくださいます。
――なるほど。ビゴライブから、ビデオ通話アプリへ誘導しているのですね。
そうです。
――ビゴライブでは雑談配信をされているそうですが、なにか工夫されていることはありますか。
ビゴライブは、配信中の飲酒がNGなので、お酒を飲みながら配信することはできません。でも、リスナーさんが飲むのは自由なので、晩酌にお付き合いするような話し相手を意識しています。
――いわゆる、オンライン飲み会のノリですね。
お酒のお供に配信を聞きたいという方もいるので、ラジオ配信のように、BGMのように聞き流せる配信を心がけています。
怪しいスカウトオファーについて
――ビゴライブに限らず、ライバーをやっているとライバー事務所からのスカウトもよくあるそうです。
ライブ配信を始めてすぐにオファーがきたので、驚きました。結果的に、怪しい雰囲気があったのでお断りしましたが。
――どのようなオファーだったのですか。
ライバー事務所に所属するように、勧誘されました。公式ライバーになった方が稼げると。でも、ライバー事務所と言っても怪しい会社もあるそうなので、個人で活動する方を選びましたが。
――個人で活動する方が、稼げますか。
いいえ。本気で稼ぐなら公式になった方がいいと思います。でも、私の場合はビデオ通話がメインなので、ライバーは副業の副業だと思っています。
――怪しいスカウトは、どのように見分けましたか。
普通に、ビゴライブさんやほかのアプリの運営に問い合わせをしました。いくつか返信を頂いたのですが、公式アプリとは無関係とのことだったので、怪しい業者だったのだと思います。
――しっかり確認することが大事なのですね。
怪しいライバー事務所もあるそうなので、しっかり確認することが大事だと思います。
編集後記
今回は、被災をきっかけにリモ活を始めて、ビデオ通話アプリの通話相手を広げるためにライバーを活用している美貴さんにお話を伺いました。
今回の口コミで印象的だったのは、どれか一つのアプリに絞るのではなく、いくつものアプリを併用して稼いでいる点です。
そして、1対多のライブ配信でファンを作り、1対1のビデオ通話で稼いでいるというノウハウは、もはや素人の域を脱しているようでした。
ビデオ通話アプリも、ライブ配信アプリも、世の中には数多くありますが、どれか一つに絞り込むのではなく、いくつも併用してユーザーを囲い込んでいくスキルが、稼げるリモ活女子の成功事例と言えそうです。